【言葉】
あり得る
文語「ありう」の連体形。現代語でも終止形・連体形として使う。
【読み方】ありうる
【意味】
あって差しつかえない。そうなる可能性がある。
【類義語】
・可能性
「あり得る」の使い方
この前の交通事故は、ベテランの運転手さんだったんだって。
ベテランでもミスはあり得るわよね。
人間だもんね。
機械ですらエラーがあり得るんだから、人間は尚更よね。
「あり得る」の例文
- 勿論手記の形式を採つた作品といふものはあり得るがそれは別の話である。(中原中也 撫でられた象)
- あなたがもうぼくを愛していないなんてあり得ることでしょうか?(スタンダール 赤と黒)
- 何かの用事で偶然そいつは、そのバスに乗っていたということもあり得る。(梅崎春生 幻化)
- 理論的にあり得るが、実際にはどうだろうか。
- 年末に、さらなる値上げが大いにあり得る。
「ありうる」?「ありえる」?
「あり得る」の「得る」は、「える」とも「うる」とも読みます。
「あり得る」は、文語「ありう」の連体形「ありうる」が終止形にも使われるようになったもので、「ありえる」の形でも使います。
否定形は「あり得ない」と書き、「ありえない」と読みます。「ありうない」とは読みません。