【言葉】
檄を飛ばす
【読み方】
げきをとばす
【意味】
①自分の主張や考えを広く人々に知らせ同意を求める。
②俗に、元気のないものに刺激を与えて活気づける。
【類義語】
・発破をかける
・尻を叩く
・檄する
・声明を出す
「檄を飛ばす」の使い方
次の試合で勝てば優勝だから、監督も力が入っているようだよ。
珍しく檄を飛ばしていたよね。
普段は大きな声を出したり、感情を表に出す人じゃないよね。
是が非でもみんなに優勝してほしいのよ。
「檄を飛ばす」の例文
- 「まだまだ。これからが本番だ」と、監督が檄を飛ばす。
- 資格取って自立しなくちゃ。そう檄を飛ばすためにやってきた。しかしどうやらそんなレベルの話ではない。(篠田節子 女たちのジハード)
- 木谷と葛西は、別のフロアで支社長が営業所長たちを集めて檄を飛ばす会議に出席していたために、残っていた保全担当の管理職は若槻一人だった。(貴志祐介 黒い家)
- 全員が終わるまで帰れないぞと檄を飛ばす。
- 彼は熱い男なので、「生半可な気持ちでやるな」と檄を飛ばす。
激励の意味は間違い?
元々「檄を飛ばす」は、自分の主張や考えを広く人々に知らせ同意を求めることをいいます。
「檄を飛ばす」の「檄」は、自分の主張などを強く訴え、多くの人々に賛同や決起を促す文章のことをいいます。
古代中国では、役所が召集、説諭などを木札に記し発行した文章のことをいいます。
「檄を飛ばす」は、元気のないものに刺激を与えて活気づけるという意味で使われることが多いですが、本来の意味とは異なり誤用でした。
しかし現在では、俗用として認められるようになりました。