【言葉】
御用達
【読み方】
ごようたし
「ごようたつ」「ごようだち」とも読む。
【意味】宮中・官庁などに商品を納入すること。また、その商品や商人。ごようたつ。
【語源・由来】
江戸時代で幕府や諸藩に出入りを許され、商品をおさめ、また金銭の調達などを斡旋した特権的な御用商人から。
【類義語】
・用足し
・御用商人
・行きつけ
・お気に入り
・贔屓
【対義語】
・馴染みのない
・面識のない
「御用達」の使い方
この傘屋さんは、皇室御用達なんだって。
へえ。皇室御用達って言うと良さそうに思えるよね。
皇室が変なものを納入させるわけがないからね。
モンドセレクション金賞受賞並みに信用できるかもね。
「御用達」の例文
- お上の御用達ということばがナスターシャ・ペトローヴナに強く作用した。(ゴーゴリ 死せる魂)
- 誰が思うだろう、この小さく愛らしい石が、絞首台と監獄への御用達であると。(A.Cドイル 蒼炎石)
- ハロッズは、かつてイギリス王室のメンバーから御用達の指定を受けていた。
- 尾張徳川家の御勝手御用達商人として家業の基礎を築いた。
- そりゃ各藩から出るにきまってます、そうおれが答えたら、あの金兵衛さんは声を低くして、各藩からは無論だが、そのほかに京大坂の町人たちが御用達のことを聞いたかと言うのさ。(島崎藤村 夜明け前)
「御用達のお店」とは?
「御用達」を用いた表現の一つに「御用達のお店(ごようたしのおみせ)」があります。
「御用達のお店」とは、宮中や官庁などに商品を納入しているお店のことをいいます。
現代では、芸能人やセレブが、プライベートで足繁く通う店という意味でも使われます。
【例文】
- ここは、歌舞伎俳優御用達のお店として有名だ。
- 王室御用達のお店だが、そんなに高くなくて、尚且つおいしい。