【言葉】
はためく
【意味】
旗・布などが風に吹かれてひるがえる。また、はたはたと音を立てる。
【類義語】
・添う
・なびく
「はためく」の使い方
いろんな国旗がはためいているね。
運動会って、何で万国旗を飾るのかしら。
明治時代、万国博覧会で行った飾り付けを模倣したのではと言われてるよ。万国旗は平和の象徴でもあるんだって。
平和の象徴なら競い合っちゃだめね。
「はためく」の例文
- 暴風の前ぶれの強い風が、騎士たちの羽飾りをはためかせて吹き抜けた。(アレクサンドル・デュマ 三銃士)
- 無数の国旗が頭上にはためいている。
- 窓が開いて風が流れ込み、カーテンをはためかせた。
- 合羽を風にはためかせて立っている二人の男が、なぜか文四郎には不吉に見えた。(藤沢周平 蝉しぐれ)
- 暗い地面の上で、炎は右に左に大きくはためいて、時に小さくちぎれて消えた。(恩田陸 夜のピクニック)
「はためく」と「なびく」の違いは?
「はためく」に似ている語に「なびく」があります。
「なびく」とは、
①風や水の勢いに従って横に倒れるようにゆれ動く。
②相手の意思や威力に引き寄せられて従う。
③異性に言い寄られて受けいれる。
という意味です。
「はためく」も「なびく」も、旗・布などが風に吹かれるさまに使われます。
しかし「なびく」には、「相手の意思や威力に引き寄せられて従う。異性に言い寄られて受けいれる。」という意味がある点が違います。