【言葉】
他ならない
【読み方】
ほかならない
【意味】
①(多く「…にほかならない」の形で)それ以外のものでは決してない。
②他の人とは違い特別な間柄にある。
【類義語】
・まさしくそうである
・ほかならぬ
「他ならない」の使い方
ともこちゃんは、彼らと駅前のスーパーに買い出しに行かなかったの?
無駄足になることが分かっていたからに他ならないわ。
もしかして定休日ってことを知っていたの?教えてあげればよかったのに。
店長の気分で開いてるかもしれないじゃない。
「他ならない」の例文
- かてて加えて彼は薄命児だ、余計者だ、神経衰弱だ、時代の犠牲だ。ということは、つまり彼は何をしても許されるという意味に他ならない。(アントン チェーホフ 決闘)
- 健太くんをわがままに育てたのは他ならない私たち親だ。
- 海嶺こそアトランティス大陸の名残に他ならないと彼は主張する。
- 生きるとはつまり自分の利益のために生きることに他ならない。(坂口安吾 狼園)
- 彼が指しているのは、他ならないともこちゃんのことなのではないか。
「他ならない」と「外ならない」の違いは?
「他ならない」と同じ読み方の語に「外ならない」があります。
「外ならない」とは、ほかのものではないという意味です。
「他ならない」も「外ならない」も、ほかのものではないという同じ意味で使われます。
しかし「他ならない」には、他の人とは違い特別な間柄にあるという意味がある点が違います。