【言葉】
いとけない
「幼い」「稚い」と表記する。
【意味】年が小さい。おあさない。あどけない。
【類義語】
・あどけない
「いとけない」の使い方
いとけない子供たちが遊ぶ声はにぎやかでいいね。
でも、近所の人にとってはこれが一日中続くから騒音に感じるらしいわよ。
確かに。特に立ち話をしているお母さんたちや送迎の車の音がうるさく感じるね。
周りの家ともめる前に、防音できる二重サッシなどの補助金をあげた方が良いと思うわ。
「いとけない」の例文
- そこで、わしはいとけない幼児たちといっしょにいるのだ。(ダンテ 神曲 煉獄篇)
- すなわち、彼はいとけない子供のころから、けっしてロスチャイルドにはならないということをよく承知していたからである。(ドストエフスキー 白痴 下)
- それというのも、私はこれから、家臣たちや、いとしい妻や、まだいとけない息子に会いに、家に帰るつもりなのだ。(ホメロス イリアス 上)
- 私にはいとけない子供たちを守り抜くという使命がある。
- いとけないのに、大人の陰謀に巻き込まれ出家せざるを得ないのはおいたわしい。
「いとけない」と「あどけない」「おさない」との違いは?
「いとけない」に似ている語に「あどけない」「おさない」があります。
「いとけない」と「あどけない」の違いは?
「あどけない」とは、「無邪気でかわいい。無心である。」という意味です。
「いとけない」も「あどけない」も、おさないことをいます。
しかし「あどけない」は、子供の姿や振る舞いが無邪気でかわいいという意味があります。
「いとけない」と「おさない」の違いは?
「おさない」とは、
①年齢が若い。幼少である。いとけない。
②幼稚である。子供っぽい。
という意味です。
「いとけない」も「おさない」も、年が小さいことをいいます。
しかし「おさない」には、子供っぽいという意味がある点が違います。