【言葉】
かしずく
「傅く」と書く。
【意味】①人に仕えてうやうやしく世話をする。後見する。
②子供を大切に養い育てる。
【類義語】
・仕える
・育てる
・後見する
「かしずく」の使い方
ともこちゃん。自分で着替えができないの?
いつも召使が着替えさせてくれるから。
かしずかれて育ったんだね。
お風呂も御飯も召使が手伝ってくれるの。
「かしずく」の例文
- 家臣にかしずかれてただ一人王様のように食事をとるわたしの姿を見よ。(デフォー ロビンソン・クルーソー)
- 皇帝は立派な服装の若い貴人や貴婦人、一千人以上にかしずかれていた。(マルコ・ポーロ 東方見聞録)
- この奥さまは大切にされ、かしずかれて来た方だということも考えてあげなくてはね。一人娘で家じゅうの人からちやほやされて育った方なんですから。(エミリー・ブロンテ 嵐が丘)
- ここで兄とともにかしずかれて育った。
- 武家屋敷に奉公に上がって主人にかしずく。
「かしずく」と「跪く」の違いは?
「かしずく」に似ている語に「跪く(ひざまずく)」があります。
「跪く」とは、「地面や床などに膝をついて身をかがめる。多く、敬意を表す動作にいう。」という意味です。
「かしずく」も「跪く」も敬意を表す語です。
しかし「かしずく」は、敬意をもって人に仕えることをいいます。
対して「跪く」は、敬意を表す動作をいいます。