「語るに落ちる」の意味と使い方や例文!誤用に注意!(語源由来・類義語)

【言葉】
語るに落ちる

【読み方】
かたるにおちる

【意味】
話しているうちに、うっかり本当のことを言ってしまう。

【語源・由来】
ことわざ「問うに落ちず語るに落ちる」から。

【類義語】
・口走る
・口が滑る
・口を衝いて

「語るに落ちる」の使い方

健太
ともこちゃん。何か隠していない?
ともこ
何も隠していないわ。このあとサプライズパーティーをするからその準備で忙しいのよ。あっ。秘密だった。
健太
語るに落ちるとはこのことだね。僕のためのサプライズパーティーだったのかな?
ともこ
そうなの・・・。もうサプライズにならないわね。

「語るに落ちる」の例文

  1. 我々は妙に問うに落ちず、語るに落ちるものである。我々の魂はおのずから作品に露るることを免れない。(芥川龍之介 或阿呆の一生・侏儒の言葉)
  2. 宍戸早雲の「うぬの幻妖の術を封じる手はある」という言葉は、語るに落ちるであった。すなわち、早雲の方に、意外の秘技があることを、こちらに、その言葉が教えてくれたのである。(柴田錬三郎 決闘者 宮本武蔵 中)
  3. 語るに落ちるで、容疑者は雑談中に、犯行に及んだものにしかわからなようなことを漏らした。
  4. 興味のないふりをしていたら、健太くんは自分から吐いたよ。語るに落ちるだね。
  5. 語るに落ちるということがよくあるので無口を貫く。

誤用に注意!

語るに落ちる」は、うっかり本当のことを言ってしまうという意味です。

しかし、「語る価値がない」「つまらない」という間違った使い方をされることが多いです。

語るに落ちる」とは、ことわざ「問うに落ちず語るに落ちる」から生じた語で、「落ちる」は、警察用語の「半落ち」にあるように、問い詰められて白状するという意味です。

話の内容がつまらない、価値がないという意味はないので注意しましょう。