【言葉】
けしからん
【意味】
道理にはずれて非常によくない。不届きだ。
【語源・由来】
形容詞「け(怪)し」の未然形に打消しの助動詞「ぬ」の付いた「けしからぬ」の音変化。
【類義語】
・いけない
・不届き
・罰当たり
・悪い
【対義語】
・善行
・感服
「けしからん」の使い方
健太くんのけしからん噂を聞いたわよ。
けしからん噂?きっとデマだよ。
虫も殺せないような顔をして、裏ではけしからんことをしているんじゃないの?
していないよー。
「けしからん」の例文
- なるほど意味の取り方によって、わが輩の言葉はけしからん言葉である。(新渡戸稲造 自警録)
- これまで一度でも、ぼくはけしからん望みを胸に感じたことがあったろうか?(ゲーテ 若きウェルテルの悩み)
- すれば市民たちは、悪い所業の話を聞いて、みなけしからんというだろう。(ホメロス オデュッセイア 下)
- 健太くんはどうもけしからんことを企んでいるようだった。
- 仲間の僕に嘘をつくとはけしからん。
近年では褒め言葉でいい意味でも使う?
「けしからん」は、「道理にはずれて非常によくない。不届きだ。」という悪い意味で使われます。
しかし、近年では、「こんなにおいしいとはけしからん」「かわいすぎてけしからん」のように、褒め言葉として使われることが増えてきました。
「おいしすぎて、満足な気持にさせてくれるとはとてもよくないことだ。」「愛おしい気持ちにさせるなんてとてもよくないことだ」というように、ツンデレの表現で褒め言葉として使われます。