【言葉】
利いた風
【読み方】
きいたふう
【意味】
①気が利いているさま。
②いかにも物事に通じているように気取るさま。知ったかぶりで生意気なさま。また、その人。
【類義語】
・知ったかぶり
「利いた風」の使い方
昨日のデートはどうだった?
絵画を見に行ったんだ。利いた風なことを言ってみたんだけど、会話が続かなかったんだ。
格好つけて背伸びした生意気な発言をしなくても、等身大のありのままの発言をすればよかったのに。
いいところを見せようと思って空回りしてしまったんだ。
「利いた風」の例文
- ただ猫が運動するのを利いた風だなどと笑いさえしなければよい。(夏目漱石 吾輩は猫である)
- 至って遠見のきかない心眼のくせに、口だけは利いた風なことを云う。(坂口安吾 明治開化 安吾捕物)
- 七、月評に忠実なる事。八、半可な通人ぶりや利いた風の贅沢をせざる事。(芥川竜之介 彼の長所十八)
- うぬが土百姓の分在で、利いた風な御託を並べやがる。(芥川竜之介 鼠小僧次郎吉)
- そんな利いた風な口をきくものではないよ。
「利いた風な口をきくな」とは?
「利いた風」を用いた表現の一つに「利いた風な口をきくな(きいたふうなくちをきくな)」があります。
「利いた風な口をきくな」とは、知ったかぶりで生意気な態度をとるなという意味です。
【例文】
- よく知りもしないくせに利いた風な口をきくな。
- 子供の分際で利いた風な口をきくな。