【言葉】
物憂げ
【読み方】
ものうげ
【意味】
なんとなく気の進まない様子。はればれしない様。おっくうそうな様。
形容詞「物憂し」の語幹「ものう」+接尾語「げ」から成る語。
【類義語】・アンニュイ
・沈鬱
【対義語】
・明朗
・活発
「物憂げ」の使い方
秋になると物憂げな気持ちになるね。
夏がキラキラし過ぎなのよね。
キラキラしていて夏が好きだったけど、最近の夏は暑すぎだよ。
秋になると物憂げな気持ちより、ほっとすることの方が多くなったわね。
「物憂げ」の例文
- 細かい羽虫が軒端に簇っていて、物憂げな十時ごろの日差しであった。(徳田秋声 仮装人物)
- よう子は運ばれてくる皿にほとんど手をつけず、眼に熱っぽい物憂げな光がある。(吉行淳之介 技巧的生活)
- おまえの物憂げな眼の光が、それをはっきり告げとるぞ。(中島敦 李陵・山月記)
- 物憂げな表情のともこちゃんとは対照的に、健太くんは満面の笑みを浮かべている。
- 健太くんは物憂げで青ざめているが、大丈夫だろうか。
「物憂げな雰囲気」とは?
「物憂げ」を用いた表現の一つに「物憂げな雰囲気(ものうげなふんいき)」があります。
「物憂げな雰囲気」とは、はればれしない様や、おっくうそうな様をいいます。
【例文】
- 物憂げな雰囲気の女性は、ミステリアスな魅力がある。
- ともこちゃんは、物憂げな雰囲気で窓の外を眺めている。