「持ち越し」の意味と使い方や例文!「繰り越し」との違いは?(類義語)

【言葉】
持ち越し

【読み方】
もちこし

【意味】
①もちこすこと。残して次へ送ること。
②食べ物が消化せず、胃の中に滞ること。前夜の酒の酔いが翌日まで残っていること。

【類義語】
・繰り越し
・キャリーオーバー

「持ち越し」の使い方

健太
昨日は食べ放題で食べ過ぎたよ。
ともこ
食べ放題に行くと幸せだけど、食べ過ぎて不幸になるのよね。
健太
持ち越しでお腹がパンパンでもたれているよ。
ともこ
今日の分の食費が浮いて良かったわね。

「持ち越し」の例文

  1. しかし昨夜の一から十までが自然と延びて今日まで持ち越したとは受け取れない。(夏目漱石 坑夫)
  2. すなわち今我々の抱いている信仰の系統よりも、も一つ以前からの持ち越しかも知れないからである。(柳田国男 年中行事覚書)
  3. 隊の全員に首途を祝ってウオッカをいっぱいずつ、またパンを一個ずつとらせろ!ただし、確かにまだみなの者は、昨日の持ち越しで腹がいっぱいになっているに違いない。(ゴーゴリ 隊長ブーリバ)
  4. 結論は次の会議まで持ち越しになった。
  5. 全勝優勝を逃し、関取への返り咲きは持ち越しとなった。

「持ち越し」と「繰り越し」の違いは?

持ち越し」に似ている語に「繰り越し(くりこし)」があります。

繰り越し」とは、
①くりこすこと。
②簿記で計算の結果を次ページへ送ること。
③和風の襟を抜いて着るために、襟肩明を後身頃側へずらせること。またはその部分。

という意味です。

持ち越し」も「繰り越し」も、先送りの意味があります。

繰り越し」は、ある期間に済まなかった物事を次に送りやることをいいます。

対して「持ち越し」は、残して次へ送ることをいいます。

また、「繰り越し」には、簿記で計算の結果を次ページへ送る、和風の襟を抜いて着るために、襟肩明を後身頃側へずらせることという意味がある点が違います。