「催す」の意味と使い方や例文!「促す」「兆す」との違いは?(類義語)

【言葉】
催す

【読み方】
もよおす

【意味】
①せきたてる。催促する。
②さそい出す。ひき起こす。
③人を集める。
④課する。負わせる。賦課する。
⑤支援する。準備する。用意する。
⑥設け行う。開催する。

【類義語】
・兆す
・芽生える
・萌芽

「催す」の使い方

健太
年を取ると、頻繁に尿意を催すんだって。
ともこ
おじいちゃんが頻尿だからって遠出を嫌がるわ。
健太
うちのおばあちゃんも頻尿を心配して水の摂取を控えていたら、熱中症になりかかったんだよ。
ともこ
高齢化社会に向けて公衆トイレを増やさないといけないかもね。

「催す」の例文

  1. 有名な歌手のコンサートがされた。
  2. 彼は投げた気持の中にも怒りをさないでは居られなかつた。(岡本かの子 上田秋成の晩年)
  3. 船の揺れのせいで吐き気をした。
  4. 年に一度盛大なパーティーがされる。
  5. その映画は見た人の半数以上に落涙をさせたという。

「催す」と「促す」「兆す」との違いは?

催す」に似ている語に「促す(うながす)」「兆す(きざす」があります。

「催す」と「促す」の違いは?

促す」は、
①ある行為をするよう働きかける。催促する。
②早める。促進する。
③触れ知らせる。人を呼び集める。

という意味です。

催す」も「促す」も、催促するという意味があります。

また「催す」は、人を集めるという意味がありますが、「促す」は、人を呼び集めることをいい、少し意味が違います。

さらに「催す」には、「課する。負わせる。支援する。準備する。設け行う。開催する。」という意味がある点が「促す」と違います。

「催す」と「兆す」の違いは?

兆す」は、
①草木の芽がわずかに出る。芽生える。芽ぐむ。
②物事が起ころうとする気配がある。また、気持ちが生ずる。

という意味です。

催す」も「兆す」も、「物事が起ころうとする。ある状態になろうとする。」という意味です。

しかし「催す」は、何らかの感じが生じることをいいます。

対して「兆す」は、ある状態になり始めるときのしるしとなるような小さな動きをいいます。