【言葉】
なかんずく
【意味】
その中でも。とりわけ。
【類義語】
・ことさら
「なかんずく」の使い方
外国語を習うのがブームなんだって。
へえ。どこの国が人気なの?
いろんな国の言葉が人気なんだけど、なかんずく、韓国語が人気らしいよ。
韓流ブームが続いているのね。
「なかんずく」の例文
- なかんずく大きなのを選んで袋を切り開き、虫がどうなっているかを見たいと思った。(寺田寅彦 簔虫と蜘蛛)
- 十三日、十三番地、十三番室などは大いに嫌われものである。なかんずく、十三人同時に食卓について食事するのを最も不吉としてある。(井上円了 迷信と宗教)
- 僕は巻き煙草をふかしながら、いつかペンを動かさずにいろいろの事を考えていた。妻のことを、子供たちのことを、なかんずく姉の夫のことを。(芥川龍之介 或阿呆の一生・侏儒の言葉)
- 世界中がこの件で影響を受けることになるが、なかんずく、日本は大きな影響を受けるだろう。
- 一般教養としてスポーツ、なかんずくサッカーを知らないと、ビジネスマンとして成功することはできないと教えられた。
「なかんずく」と「よしんば」の違いは?
「なかんずく」に似ている語に「よしんば」があります。
「よしんば」とは、「たとえそうであったとしても。かりに。」という意味です。
「なかんずく」と、その中でもとりわけという意味です。
対して「よしんば」は、仮にという意味なので、両語の意味は違います。