【言葉】
夥しい
【読み方】
おびただしい
【意味】
①程度がはなはだしい。
②数量が非常に多い。
【類義語】
・膨大
「夥しい」の使い方
あの土地を掘ったら夥しい数の土器が出土されたらしいよ。
歴史的発見につながるのかもしれないわね。
僕の家の庭も掘ってみようかな。
小判が出土されるといいわね。
「夥しい」の例文
- 秋と冬と同時に動くこの山頂で 夥しい色鳥の空わたるのを聞くだけだつた。(室生犀星 忘春詩集)
- 海岸に夥しい量の魚の死骸が打ち上げられていた。
- 健太くんの憎らしいこと夥しい。
- 傷口が深く、夥しい出血で危険な状態だった。
- 彼はいつまでたっても頼りないこと夥しい。
「夥しい」と「甚だしい」の違いは?
「夥しい」に似ている語に「甚だしい(はなはだしい)」があります。
「甚だしい」とは、普通の程度をはるかに超えていることをいいます。
「夥しい」も「甚だしい」も、程度が激しいことをいいます。
しかし「夥しい」は、「汚いこと夥しい」のように、「…こと夥しい」という言い方では、よくないことについて使われ、数量が多いさまを表わす場合には、よい悪いに関係なく使われます。
対して「甚だしい」は、多くはよくないことについて使われ、量だけを表す場合には使われません。