「汚名をそそぐ」の意味と使い方や例文!「汚名をすすぐ」は誤用?(類義語)

【言葉】
汚名をそそぐ

【読み方】
おめいをそそぐ

【意味】
悪い評判や不名誉な評判を新たな名誉を得ることによって消す。

【類義語】
・屈辱をそそぐ
・雪辱を果たす

「汚名をそそぐ」の使い方

健太
給食費を盗んだのは僕だと思われているよ。
ともこ
私が真犯人を探して、健太くんの汚名をそそぎましょう。
健太
ありがとう。恩に着るよ。
ともこ
この貸しは高つくわよ。

「汚名をそそぐ」の例文

  1. 兄の汚名をそそぐべく、再審請求ができないか弁護士に相談する。
  2. 汚名をそそぐために、記者会見を開き包み隠さず真実を語る。
  3. それでは当流の汚名をそそぐつもりでしたことも、却って泥の上塗りだわ。(吉川英治 宮本武蔵)
  4. 尊氏は院宣を待っていた。院宣さえ賜われば、賊軍の汚名をそそぐことができるのである。(新田次郎 新田義貞)
  5. 曹操は二人に酒をすすめ、将来を励まして、 「どうだ、叔父の汚名をそそぐ気で、ひとつ大功を立ててみぬか」と、計画を話してみた。(吉川英治 三国志)

「汚名をすすぐ」は誤用?

汚名をそそぐ」は、「汚名をすすぐ」と表現することもあります。

汚名をそそぐ」の「そそぐ」は、 「恥や汚名を新たな名誉を得ることによって消す。すすぐ。」という意味で、「すすぐ」と同じです。

汚名をそそぐ」は、「汚名を雪ぐ」または「汚名を濯ぐ」と書き、「雪ぐ」も「濯ぐ」も、「そそぐ」「すすぐ」と読みます。
なので「汚名をすすぐ」は正しい表現です。