【言葉】
思いの外
【読み方】
おものほか
【意味】
予想と違って。意外。案外。
多く副詞的に。
【類義語】・意外
・案外
【対義語】
・予想通り
・想定内
「思いの外」の使い方
思いの外育児が大変だったようで、姉さんがノイローゼ気味なんだよ。
個人差があるわよね。赤ちゃんの頃から大人しい子もいれば、感受性が強くてよく泣く子もいるわよね。
その上、旦那さんから「家で赤ん坊と遊ぶだけなんだから楽だよな」って言われるんだって。
そういうことを言う人は、大抵、社内で認められていなくて、使えない奴という烙印を押されている不憫な人が多いわよね。
「思いの外」の例文
- 練習所の隅で江利子は帳簿つけを始めたが、思いの外に時間がかかった。(東野圭吾 白夜行)
- 女の来ようは思いの外早い事も腹の立つほどおそい事もあった。(有島武郎 カインの末裔)
- それがために、最近の数ヶ月は思いの外に早く経ってしまった。(寺田寅彦 厄年と etc)
- 派手かと思ったが、試着してみると思いの外しっくりきた。
- 小学生のランドセルを持ってみたら思いの外重く、改善するべきだと感じた。
「思いの外」と「意外」「案外」との違いは?
「思いの外」に似ている語に「意外(いがい)」「案外(あんがい)」があります。
「思いの外」と「意外」の違いは?
「意外」とは、「考えていた状態と非常に違っていること。また、そのさま。」という意味です。
「思いの外」も「意外」も、良い場合でも悪い場合でも、予想していたことと実際とが違っていることをいい、ほぼ同じ意味です。
「思いの外」と「案外」の違いは?
「案外」とは、
①予想が外れること。思いがけないこと。また、そのさま。思いのほか。副詞的にも用いる。
②非常識で無礼なこと。また、そのさま。
という意味です。
「思いの外」も「案外」も、良い場合でも悪い場合でも、予想していたことと実際とが違っていることをいいます。
しかし「案外」は、非常識で無礼なことという意味がある点が「思いの外」と違います。