【言葉】
しっぽり
【意味】
①ぬれて十分に湿りけを含むさま。
②男女の情愛のこまやかなさま。
③落ち着いて静かなさま。しみじみ。
【類義語】
・ゆっくり
「しっぽり」の使い方
うわあ。服がしっぽり濡れてしまったよ。
急な雨だったわね。
最近、天気予報が外れまくっているね。
プロでもよめないくらい、異常気象で天気が複雑になってるのかしら。
「しっぽり」の例文
- 「いいねえ、雨の日に女二人でしっぽり飲めるなんてさ」 間違ってない、と思った朝の気分を思い出しながら、私は明るい声を出してみる。(角田光代 太陽と毒ぐも)
- 霧雨で傘もささずに油断していたが、頭の先から足の先までしっぽり濡れてしまった。
- かの女は、この会体の知れない恐怖感に、しっぽり全身を漬けて、それをじぶんだけのものとして酔い痴れていたい気もちもあった。(林不忘 あの顔)
- 枝繁き山桜の葉も花も、深い空から落ちたままなる雨の塊まりを、しっぽりと宿していたが、この時わたる風に足をすくわれて、いたたまれずに、仮りの住居を、さらさらと転げ落ちる。(夏目漱石 草枕)
- こたつにはいってしっぽりと雪見酒を楽しむなんてもう古いのだろうか。
「しっぽり飲む」とは?
「しっぽり」を用いた表現の一つに「しっぽり飲む(しっぽりのむ)」があります。
「しっぽり飲む」とは、落ち着いてしみじみと飲むという意味です。
【例文】
- しっぽり飲むのが好きなのに、この店は騒がしい。
- 暗めのバーカウンターでしっぽり飲む。