「袂を分かつ」の意味と使い方や例文!「袖を分かつ」との違いは?(語源由来・類義語)

【言葉】
袂を分かつ

【読み方】
たもとをわかつ

【意味】
行動を共にした人と別れる。関係を断つ。離別する。

【語源・由来】
「袂」は、「手本(たもと)」の意。

「袂」は、
①服飾の筒袖で、肱から肩までの間。
②袖の下の部分で袋のようになったところ。
③袖のこと。
④ふもと。山麓。
⑤そば。きわ。
という意味。
【類義語】
・袖を分かつ

「袂を分かつ」の使い方

健太
理事長と校長が袂を分かつことになったんだってね。
ともこ
同じ想いを持って、この学校を創立したのにね。
健太
描く未来が違うものになったのかな。
ともこ
時とともに変わるのはしょうがないわよね。

「袂を分かつ」の例文

  1. 二人三脚で歩いてきたコーチと袂を分かつ
  2. 生きてゆくかぎり、サヨナラという出来事と袂を分かつことはできない。(森見登美彦 有頂天家族)
  3. 芸風が合わないという理由から、師匠と袂を分かつ
  4. 二人は主張を異にして袂を分かつ
  5. 霞亭は此年の三月七日に吉野の遊より帰つて六田に至り、伊勢の諸友と袂を分かつた。(森鴎外 伊沢蘭軒)

「袂を分かつ」と「袖を分かつ」の違いは?

袂を分かつ」に似ている語に「袖を分かつ(そでをわかつ)」があります。

袖を分かつ」とは、「一緒にいた人と別れる。関係を断つ。袂を分かつ。」という意味です。

袂を分かつ」も「袖を分かつ」も、関係を断つことをいい、ほぼ同じ意味です。

しかし「袂を分かつ」の方が「袖を分かつ」よりも一般的に使われることが多いです。