「手落ち」の意味と使い方や例文!「片手落ち」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
手落ち

【読み方】
ておち

【意味】
手続き・手段に欠点・不備のあること。おちど。てぬかり。

【類義語】
・手抜かり
・落度

【対義語】
・手抜かりがない
・そつなくこなす

「手落ち」の使い方

ともこ
健太くん。風邪をひいたの?
健太
急に気温が下がって体調が悪くなったんだ。
ともこ
一週間前から今日は寒くなるって言われていたのに、そんな薄着で来る健太くんの手落ちよ。
健太
これからは抜かりなく天気予報をチェックするよ。

「手落ち」の例文

  1. いつの間にこんな中継があったのか、と自分の手落ちを嘆きたくなった。(伊坂幸太郎 ゴールデンスランバー)
  2. 彼は全力をあげて考えを練り、なにひとつ手落ちのないように工夫した。(ドストエフスキー 罪と罰 上)
  3. 部屋の中は綺麗に片づいていて、客を迎えるのに少しの手落ちもなかった。(有島武郎 星座)
  4. 手落ちなく証拠の書類はすべてシュレッダーにかけた。
  5. 犯人に逃げられたのは健太くんの手落ちであって、我々のせいではない。

「手落ち」と「片手落ち」の違いは?

手落ち」に似ている表現に「片手落ち(かたておち)」があります。

片手落ち」とは、「配慮が一方だけに偏ること。かたてうち。」という意味です。

手落ち」も「片手落ち」も、注意不十分なことをいいます。

しかし「手落ち」は、不注意で手続き・手段に欠点や不備のあることをいいます。

対して「片手落ち」は、注意が一方に偏り、もう一方には注意が足りていないことをいいます。