「侘しい」の意味と使い方や例文!「寂しい」との違いは?(類義語)

【言葉】
侘しい

【読み方】
わびしい

【意味】
①ひどくもの静かでさびしい。
②心が慰められないさま。
③貧しくてあわれなさま。
④つらく悲しい。
⑤当惑するさま。
⑥興ざめである。おもしろくない。

【類義語】
・寂しい
・心細い
・みすぼらしい
・やるせない
・やりきれない

「侘しい」の使い方

健太
家がまばらで、人っ子一人いない侘しい村だね。
ともこ
ここまで村人をみかけなかったわよね。
健太
夕方になって、家に明かりがついてはじめて人が住んでいるんだってわかったよ。
ともこ
都会の私たちから見ると侘しいけど、村人にとっては豊かで満たされた生活かもしれないわよ。

「侘しい」の例文

  1. ドタキャンされて、このままだれも待つ者のない暗い部屋に一人帰るのも侘しい
  2. 水分の存在を示すであろう草一本、樹一枝見えはしなかった。そこにはひとすじの望みをかけるべきものとてもない侘しき風景があった。(アーサー・コナン・・ドイル 緋色の研究)
  3. 源頼朝は幼い頃に父を殺され、壮年期まで侘しい流人生活を送っていたため性格がゆがんだ。
  4. 値上げラッシュが続いているが、侘しい食卓にはしたくない。
  5. この侘しい冬籠りの中で、岸本の心はよく自分の父親の方へ帰って行った。(島崎藤村 新生)

「侘しい」と「寂しい」の違いは?

侘しい」に似ている語に「寂しい(さびしい)」があります。

寂しい」とは、
①心が満たされず、物足りない気持ちである。
②仲間や相手になる人がいなくて心細い。
③人の気配がなくて、ひっそりとしている。

という意味です。

侘しい」も「寂しい」も、心細く心が満たされないことをいいます。

しかし「侘しい」には、心細く、みじめでやるせないの意、「寂しい」は、ひっそりとして心細いという意で使われます。

また「寂しい」には、「懐が寂しい」のように、物足りないという意味がある点が「侘しい」と違います。

さらに「侘しい」には、「侘しい身なり」のように、貧しくあわれという意味がある点が「寂しい」と違います。