「湧く」の意味と使い方や例文！「沸く」「涌く」との違いは？（類義語・対義語）

【言葉】
湧く

【読み方】
わく

【意味】
①水などが地中から噴き出る。
②涙や汗が出る。
③虫などが、一時に発生する。
④ある考えや感情が生じる。
⑤物事が次々と起こる。ある現象が急に多く現れる。

【類義語】
・沸き立つ
・込み上げる

「湧く」の使い方

虫ってどこからともなく降って湧いたように現れるよね。

本当にどこから入ってくるのかしら。

網戸に穴でも開いているのかな。

やつらは穴がなくても湧いて出てくるのよ。

「湧く」の例文

1. これもやはり経験上苦労に慣れたからこういう考えがすぐ湧いたのです。（河口慧海 チベット旅行記）
2. ともこちゃんに励まされてやる気が湧いてきた。
3. 庭から石油が湧いたらお金持ちになれるだろうな。
4. ホテルの敷地を試しに掘ってみたら温泉が湧いた。
5. ともこちゃんに泣いている姿は見せたくないのに、自然に涙が湧いてくる。

「湧く」と「沸く」「涌く」との違いは？

「湧く」は「涌く」とも書きます。また、「湧く」と同じ読み方の語に「沸く」があります。

「湧く」と「沸く」の違いは？

「沸く」は、
①水などが熱せられて沸騰する。また、適当な熱さになる。
②感情が高ぶる。熱狂して騒ぎたてる。
③発酵して泡を立てる。
④水が激しくたぎり流れる。さかまく。
⑤金属が熱せられて溶ける。

という意味です。

「湧く」は、何もないところから、ある物が生じることをいいます。

対して「沸く」は、人の感情や物が変化するさまをいいます。

「湧く」と「涌く」の違いは？

「湧く」は、「涌く」とも書きます。

「湧」は、「わき出る。盛んに起こる。」ことをいいます。
「涌」は、「わき出る。盛んにおこる。」ことをいいます。

しかし「涌く」の表記が常用外である点が違います。