「やりきれない」の意味と使い方や例文!「やるせない」との違いは?(類義語)

【言葉】
やりきれない

【意味】
①やり遂げることができない。
②がまんできない。耐えられない。

【類義語】
・完成させられない
・やり終えられない
・がまんできない
・耐えられない

「やりきれない」の使い方

健太
こんなの一週間でやりきれないよ。
ともこ
一カ月の仕事量よね。
健太
みんなが放課後遊んでいる間、僕たちだけ仕事をしているなんてやりきれない気持ちになる。
ともこ
我慢する必要ないわよ。気晴らしにぱーっと遊びましょう。まあ、何とかなるわよ。知らんけど。

「やりきれない」の例文

  1. 仕事をやめたとたんに彼はやりきれない倦怠に襲われるようになっていた。(スタンダール 赤と黒 下)
  2. ああ、それは、何というやりきれない息もたえだえの大事業であろうか。(太宰治 斜陽)
  3. 自分の言葉の持つ空疎さはやりきれなかったが、光太夫はそれに耐えた。(井上靖 おろしや国酔夢譚)
  4. 健太くんはともこちゃんに、やりきれない気持ちを吐露した。
  5. マスコミに根掘り葉掘り聞かれるのはやりきれない

「やりきれない」と「やるせない」の違いは?

やりきれない」に似ている語に「やるせない」があります。

やるせない」とは、
①思いを晴らすすべがない。せつない。
②施すすべがない。どうしようもない。
③気持ちに余裕がない。

という意味です。

やりきれない」も「やるせない」も、「やりきれない気持ち」「やるせない気持ち」のように、似た使い方をされます。

しかし「やりきれない」は、「がまんできない。耐えられない。」ことをいます。

対して「やるせない」は、晴らすすべがないことをいいます。