【言葉】
よもや
【意味】
①打消しの語を伴って、まさか。いくらなんでも。
②きっと。多分。
【類義語】
・きっと
・まさか
・多分
「よもや」の使い方
よもや彼が来ないということは無いわよね。
彼は蟹が大好物だから、蟹の鍋をすると聞いて来ないわけがないんだけどな。
ということは、彼に何かあったのかしら。
心配だね。連絡してみよう。
「よもや」の例文
- よもやの敗戦を喫した。
- よもや落選することはあるまい。
- よもやしっかりもののともこちゃんに手抜かりなどのあろうはずはない。
- 事実は小説より奇なりというが、世の中にはよもやと思うような出来事があるものだ。
- よもや横綱が連敗するとは思わなかった。
「よもや」と「まさか」の違いは?
「よもや」に似ている語に「まさか」があります。
「まさか」とは、
1⃣[名]
①今まさに物事が目の前に迫っていること。予期しない緊急の事態にあること。
②目前のとき。さしあたっての今。
2⃣[副]
①(あとに打消しや反語の表現を伴って)
㋐打消しの推量を強める。よもや。
㋑ある事がとうてい不可能だという気持ちを表す。とても。どうしても。
②その状態であることを肯定して強調するさま。まさしく。ほんとうに。
という意味です。
「まさか」も「よもや」も、ある事態が生じる可能性を強く否定したり、実現することが意外だと思う気持ちを表わす語です。
しかし「よもや」は、話し手自身の事に言及する場合、その判断が過去になされたことについて使われ、現在の判断についてはあまり使われません。
対して「まさか」は、現在、過去両方のことに使われます。
また「よもや」には、目上の人に「絶対に」の意で、強い否定の意思を伝える場合に使われる点が「まさか」と違い、「まさか」は、感動詞的な応答の用法がある点が「よもや」と違います。