「忽せ」の意味と使い方や例文!「忽せにしない」とは?(類義語)

【言葉】
忽せ

【読み方】
ゆるがせ

【意味】
①物事をいいかげんにしておくさま。なおざり。おろそか。
②寛大なさま。のんびりしたさま。

「いるかせ」の音変化。室町時代までは「ゆるかせ」

【類義語】
・おろそか
・なおざり

「忽せ」の使い方

ともこ
健太くん。ちゃんとチェック項目通りに点検した?
健太
チェックしなくても大丈夫だよ。
ともこ
忽せにしたら、大変な事態になりかねないからチェックしていることを忘れないで。
健太
人間は愚かだから、大変な目にあわないとわからないんだよ。

「忽せ」の例文

  1. それで音律を忽せにして、眼にのみ見せようとするのは、文章ではないと思ふ。(泉鏡花 文章の音律)
  2. 現在に於る文学の前衛的任務も決して忽せにはできません。(岸田国士 文芸の側衛的任務)
  3. 治者忠信にして寛なるが故に、民その営を忽せにしないからである。(中島敦 弟子)
  4. 事故の原因を調べると、報連相が忽せになっていたという。
  5. 健太くんはトレーニングを真剣にこなし、決して忽せにしなかった。

「忽せにしない」とは?

忽せ」を用いた表現の一つに「忽せにしない(ゆるがせにしない)」があります。

忽せにしない」とは、物事をいいかげんにしておくことができないという意味です。

【例文】

  1. 町民の安全のために、防犯パトロールを忽せにしない
  2. 真面目なともこちゃんは、手を抜かず忽せにしない