「存じ上げる」の意味と使い方や例文!「存じる」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
存じ上げる

【読み方】
ぞんじあげる

【意味】
「知る」「思う」の謙譲語。

【類義語】
・所存です
・心得ている

「存じ上げる」の使い方

ともこ
私のおじさんのことを知っているんだっけ?
健太
よーく存じ上げているよ。だって有名人じゃないか。
ともこ
変な服装で街を歩く人って有名だもんね。
健太
そっちじゃなくて、変な発明をたくさんしているってことで存じ上げているよ。

「存じ上げる」の例文

  1. 私どもはかえって六条院様にその可能性がおありになるように存じ上げます。(与謝野晶子 源氏物語)
  2. どういう経歴の画家か存じ上げないが、こんなところで不思議な気がした。(阿川弘之 南蛮阿房第2列車)
  3. 声の主はウッドコートさんです。私はあの方の声はよく存じ上げておりました。(ディケンズ 荒涼館)
  4. 今日来ているマスコミの方の中には、顔を存じ上げる人もいる。
  5. お宅様のことは存じ上げません。

「存じ上げる」と「存じる」の違いは?

存じ上げる」に似ている語に「存じる」があります。

存じる」とは、「存ずる」の他動詞上一段活用です。

存ずる」とは、他動詞サ行変格活用で、

①「知る」の丁重語。相手に対する改まった気持ちを表す。
②「思う」の丁重語。相手に対する改まった気持ちを表す。

という意味です。

存じ上げる」は、「知る」「思う」の謙譲語です。

対して「存じる」は、「知る」「思う」の丁重語です。