「合いの手」の意味と使い方や例文!「相槌」との違いは?(類義語)

【言葉】
合いの手

「相の手」「間の手」とも書く。

【読み方】
あいのて

【意味】
①邦楽歌曲で、唄と唄との間に、楽器だけで奏される短い部分。
②歌や踊りの調子に合わせて間に入れる掛け声や手拍子。
③会話・物事の進行の間に別の人がはさむ言葉や物事。

【類義語】
・手拍子

「合いの手」の使い方

ともこ
健太くん。聞いてる?
健太
ちゃんと聞いてるよ。
ともこ
合いの手の一つも入れてくれないから聞いていないのかと思ったわ。
健太
聞いていないわけがないじゃないか。

「合いの手」の例文

  1. その司会者は、コメンテーターの意見にふさわしい合いの手を入れる。
  2. ともこちゃんの歌に調子よく合いの手を入れる。
  3. 賛成、賛成と健太くんはすかさず合いの手を入れました。
  4. スピーチの最中に合いの手を入れられ、調子がくるってしまった。
  5. はじめに糸口をつけてやりさえすれば、それからさきはときどき上手に合いの手を入れるだけで事が足りる。(モーム 幸福)

「合いの手」と「相槌」の違いは?

合いの手」に似ている語に「相槌(あいづち)」があります。

相槌」とは、
①建築用の大きな木槌。あい。
②鍛冶で、弟子が師と向かい合って互いに鎚を打つこと。向い鎚。あいのつち。

という意味です。

合いの手」も「相槌」も、相手に調子を合わせて、会話の間に言葉や物事を挟むことをいいます。

しかし「相槌」は、元々、鍛冶で弟子が師と向かい合って互いに鎚を打つことをいう言葉です。

相槌を打つ」という表現で相手の話に調子を合わせて応答することをいいます。

対して「合いの手」は、元々、歌や踊りの調子に合わせて間に入れる掛け声や手拍子をいう言葉です。

合いの手を入れる」という表現で、会話や物事の進行の間に別の人が言葉や物事をはさむことをいいます。