「言い草」の意味と使い方や例文!「言い種」「言い方」との違いは?(語源由来・類義語)

【言葉】
言い草

「言い種」とも書く。

【読み方】
いいぐさ

【意味】
①人が言った言葉やその言い方。
②言い訳。言い分。
③話のたね。
④言いがかり。

【語源・由来】
言い草は借字。

【類義語】
・語り草
・言い訳
・言い分

「言い草」の使い方

健太
自民党はびくともしないという政治家の言い草にいらっとした国民は多いよね。
ともこ
自民党は何をしても揺るがない磐石だと言いたいのかしらね。
健太
叩けば埃が大量に出るはずなのに、よくそんなことを言えるよね。
ともこ
権力でもみ消すつもりなのかしら。許せないわ。

「言い草」の例文

  1. 彼の言い草が気に入らないと怒りだした。
  2. そんな言い草はここでは通用しない。
  3. さすがに向こうでも面くらったと見えて、あとになっての言い草がいい。(島崎藤村 夜明け前)
  4. 英国なればこそ彼のような人物が生まれたであろう。しかも彼の言い草は、英国はもうだめになりかかっているということだった。(オスカー・ワイルド ドリアン・グレイの肖像)
  5. 一昨日だって、見ろ。仲間の独身者たちと結婚について話をしていた時の・あのお前の言い草はどうだ?何と言ったっけな。(中島敦 狼疾記)

「言い草」と「言い種」「言い方」との違いは?

言い草」は「言い種」とも書きます。また、似ている語に「言い方(いいかた)」があります。

言い草」と「言い種」の違いは?

言い草」は「言い種」とも書きます。

言い種」の「」は常用漢字表にない訓読みです。

なので「言い種」は、マスコミで使われず「言い草」が一般的です。

「言い草」「言い方」との違いは?

言い方」とは、「話のしかた。言葉づかい。言いよう。」という意味です。

言い草」も「言い方」も、ものの言い方や言ったことばという意味です。

しかし「言い草」に、口実や言い訳という意味がある点が違います。