「悍ましい」の意味と使い方や例文!「痛ましい」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
悍ましい

【読み方】
おぞましい

【意味】
①ぞっとするようで嫌な感じだ。恐ろしい。
②我が強い。強情である。

【類義語】
・いとわしい
・うとましい

【対義語】
・好ましい

「悍ましい」の使い方

ともこ
あの企業の不正が発覚したんですって。
健太
どうして発覚してしまったの?
ともこ
密告があったんですって。
健太
密告なんて悍ましい制度だよね。でも密告しないと不正をやめない企業も悪いよね。

「悍ましい」の例文

  1. 記憶の底にしまっていた、悍ましい光景がみえてきた。
  2. あの頃の忌まわしい記憶が僕の心に居座り、彼の声を聞くだけで悍ましさに身がすくむ。
  3. 森の奥で悍ましい儀式が行われていた。
  4. 病院内で悍ましい事件が次々起こった。
  5. そんなことは考えるだけでも悍ましい

「悍ましい」と「痛ましい」の違いは?

悍ましい」に似ている表現に「痛ましい(いたましい)」があります。

痛ましい」とは、
①わが身がいたむほどかわいそうである。ふびんである。いたわしい。
②苦しい。迷惑だ。

という意味です。

悍ましい」も「痛ましい」も、「悍ましい事件」「痛ましい事件」という表現で使われることがあります。

しかし「悍ましい」は、おそろしいことをいいます。

対して「痛ましい」は、目を背けたくなるほどかわいそうという意味で使われます。