【言葉】
悍ましい
【読み方】
おぞましい
【意味】
①ぞっとするようで嫌な感じだ。恐ろしい。
②我が強い。強情である。
【類義語】
・いとわしい
・うとましい
【対義語】
・好ましい
「悍ましい」の使い方
あの企業の不正が発覚したんですって。
どうして発覚してしまったの?
密告があったんですって。
密告なんて悍ましい制度だよね。でも密告しないと不正をやめない企業も悪いよね。
「悍ましい」の例文
- 記憶の底にしまっていた、悍ましい光景がみえてきた。
- あの頃の忌まわしい記憶が僕の心に居座り、彼の声を聞くだけで悍ましさに身がすくむ。
- 森の奥で悍ましい儀式が行われていた。
- 病院内で悍ましい事件が次々起こった。
- そんなことは考えるだけでも悍ましい。
「悍ましい」と「痛ましい」の違いは?
「悍ましい」に似ている表現に「痛ましい(いたましい)」があります。
「痛ましい」とは、
①わが身がいたむほどかわいそうである。ふびんである。いたわしい。
②苦しい。迷惑だ。
という意味です。
「悍ましい」も「痛ましい」も、「悍ましい事件」「痛ましい事件」という表現で使われることがあります。
しかし「悍ましい」は、おそろしいことをいいます。
対して「痛ましい」は、目を背けたくなるほどかわいそうという意味で使われます。