「おののく」の意味と使い方や例文!「わななく」との違いは?(類義語)

【言葉】
おののく

【意味】
恐れや不安のために、からだが震える。

【類義語】
・わななく

「おののく」の使い方

ともこ
健太くん。お化けが怖くて震えているの?
健太
違うよ。寒さに震えているんだよ。
ともこ
恐怖におののくの間違いでしょう?
健太
お化けはこわくないよ。怒ったともこちゃんの方が怖いからね。

「おののく」の例文

  1. 恐怖におののいて叫び声もあげられなかったのだろう。(A.Cドイル ホームズの回想)
  2. いつ奴らがここに踏み込んでくるかと不安になり、ぼくは家の中に隠れて、何日もの間おののきふるえて暮らしていた。
  3. 大きな余震の揺れが来るたびに、不安におののく一夜を明かした。
  4. だがもう、体は震えおののき、この決定的なときに気も遠くなりそうだ。ユゴー ノートルダム ド・パリ 下)
  5. 来た当座、針を動かしている彼は時々巡査の影を見て怕れおののいていた。(徳田秋声 あらくれ)

「おののく」と「わななく」の違いは?

おののく」に似ている語に「わななく」があります。

わななく」とは、
①恐怖・緊張・寒さなどのためにからだがふるえる。
②声や楽器の音などがふるえる。
③ちぢれる。そそける。
④動揺する。ざわざわと動く。

という意味です。

おののく」も「わななく」も、恐怖のために体が震えることをいいます。

しかし「わななく」は、恐怖だけでなく、怒りや興奮、寒さなどが原因となる場合にも使われます。