「とりわけ」の意味と使い方や例文!「特に」との違いは?(類義語)

【言葉】
とりわけ

【意味】
ことさらに。特別に。

【類義語】
・殊に
・特に
・別段

「とりわけ」の使い方

健太
今年の夏はとりわけ暑いね。
ともこ
去年もとりわけ暑くて、10年に一度の暑さって言われていたわよね。
健太
去年より暑いね。
ともこ
地球はどこまで暑くなるのかしら。

「とりわけ」の例文

  1. 彼の境涯としては、とりわけ人の心の奥も知らるるというものであった。(島崎藤村 夜明け前)
  2. 言語能力が生じつつある時代に受ける諸印象はとりわけ重要である。(フロイト モーセと一神教)
  3. ここに宇宙あり、と大袈裟に云っても、とりわけ変とも思わないだろう。別に詐術ではない。(坂口安吾 温浴)
  4. 優秀な生徒が多かったが、とりわけともこちゃんは目立っていた。
  5. 京都は年中趣のある町だが、とりわけ桜の季節がいい。

「とりわけ」と「特に」の違いは?

とりわけ」に似ている語に「特に(とくに)」があります。

特に」は、「とりわけて。別段に。」という意味です。

とりわけ」も「特に」も、普通一般とは違った状態であることをいい、ほぼ同じ意味です。

しかし「特に」は、状態だけでなく、意志的行為についても使われ、話者の主観を述べる場合に多く使われます。

対して「とりわけ」は、状態についてだけ使われます。