【言葉】
名乗る
「名告る」とも書く。
【読み方】
なのる
【意味】
①自分の名・素性などを相手に告げる。特に武士が戦場で自分の名を高々と呼び告げる。
②㋐名をつける。名前として付ける。
㋑自分の名としていう。
②自分がその当人であることを申し出る。
④(鳴き声から名付けた物が多いことから)鳥や虫がその名を鳴き声で鳴く。
⑤売り物の名を呼び歩く。
【語源・由来】
武士が戦場で自分の名を高々と呼び告げることから。
【類義語】
・許せない
・付ける薬がない
・始末に負えない
・称する(しょうする)
・称える(となえる)
「名乗る」の使い方
銀行職員を名乗る男性から、キャッシュカードの番号と暗証番号を教えて欲しいって電話があったんだ。
それは詐欺よ。
そうなの?教えてしまったよ。
すぐに銀行に電話しないと全額引き下ろされるわよ。
「名乗る」の例文
- 鈴木と名乗る男性が健太くんを訪ねてきた。
- 覚えのある人は名乗り出るよう呼びかけたが、名乗り出た人はいなかった。
- 再婚して私と子供は、清水から柴田と名乗ることになった。
- これこそまったく、罪なくして罪ありという奴だよ!僕は茸と名乗った覚えはないのに、篭に入れられちゃったようなもんさ。(チェーホフ チェーホフ短編集 無名氏の話)
- すると老人が私は独逸人であると、尋ねもせぬのに向うから名乗って出た。(夏目漱石 永日小品)