【言葉】
腹を括る
【読み方】
はらをくくる
【意味】
いかなる結果にもたじろがないよう心を決める。覚悟する。腹を据える。
一説に、「腹を据える」と「高を括る」の混同からできた語とされる。
【類義語】・覚悟を決める
・決心する
「腹を括る」の使い方
父さんの会社が倒産してしまったよ。どうしよう。
腹を括るしかないわよ。学校に残りたいなら奨学金をもらえるくらい優秀な成績をとらないといけないわ。
うろたえているばかりじゃだめだよね。よし腹を括って勉強に集中するぞ。
その意気よ。
「腹を括る」の例文
- 求められる兵糧の数によっては、信長へ反旗を翻したと見なされるかも知れない。元春が言う腹を括るとはそういうことであった。(和田竜 村上海賊の娘 上巻)
- 中身のない夕刊出して、半年でぽしゃっちまった。今回は腹を括ってやりましょうや。(横山秀夫 クライマーズ ハイ)
- 市川は、そんな自分を女々しいと思った。腹を括っていない証拠のように思われた。(川上宗薫 流行作家)
- 何が起きても不思議ではないと腹を括った。
- どうにでもなれと腹を括ったら楽になった。
「腹を括る」と「腹を決める」「高を括る」との違いは?
「腹を括る」に似ている表現に「腹を決める(はらをきめる)」「高を括る(たかをくくる)」があります。
腹を括る」と「腹を決める」の違いは?
「腹を決める」とは、決意することをいいます。
「腹を括る」も「腹を決める」も、心を決めることをいいます。
しかし「腹を括る」は、どんな結果になってもたじろがないよう覚悟を決めることをいいます。
対して「腹を決める」は、他の方法はないと覚悟を決めることをいいます。
「腹を括る」と「高を括る」の違いは?
「高を括る」とは、「せいぜいそんな程度だろうときめてかかる。見くびる。あなどる。」という意味です。
「高で括る」ともいいます。
「腹を括る」は、覚悟することをいいます。
対して「高を括る」は、見くびることをいい、意味が違います。
一説に、「腹を括る」は、「腹を据える」と「高を括る」の混同からできた語とされますが、両語の意味は違います。