「阿る」の意味と使い方や例文!「諂う」との違いは?(語源由来・類義語・対義語)

【言葉】
阿る

【読み方】
おもねる

【意味】
人の気に入るように振る舞う。

【語源・由来】
「阿」の自分の意志を曲げて人に従う意から。

【類義語】
・へつらう
・こびる
・取り入る

【対義語】
・阿らない

「阿る」の使い方

健太
彼女は好感度が高いね。
ともこ
マスメディアに阿ることなく、盾突くことなくうまく付き合っているからね。
健太
頭が良いんだね。
ともこ
どうすれば自分を良く見せることができるのかよく分かっていると思うわ。

「阿る」の例文

  1. 相手に阿るような調子がなく、それほど持ち上げているわけでもなかった。(山田智彦 銀行 男たちの報酬)
  2. そこにはすでに上役の権威を捨てた、売り手としてのりすらあった。(森村誠一 虚無の道標)
  3. 前原が他人に物を言うとき、阿るか威嚇するか、どちらかの表情が出る。(半村良 楽園伝説)
  4. 世界にはアメリカに阿る為政者が多い。
  5. 下が上の意向を配慮して阿るような行動をとる

「阿る」と「諂う」の違いは?

阿る」に似ている語に「諂う(へつらう)」があります。

諂う」とは、「人の気に入るように振る舞う。また、お世辞を言う。」という意味です。

阿る」も「諂う」も、人の気に入るように振る舞うことをいい、同じ意味で使われます。