【言葉】
侘び寂び
【読み方】
わびさび
【意味】
茶道や俳諧などにおける美的理念の一。簡素の中に見いだされる清澄、閑寂な趣や味わいのこと。
中世以降に形成された美意識で、特に茶の湯で重視された。
「侘び」は、動詞「わ(侘)びる」の連用形から。
①茶道・俳諧などにおける美的理念の一。簡素の中に見いだされる清澄・閑寂な趣。中世以降に形成された美意識で、特に茶の湯で重視された。→寂 (さび)
②閑寂な生活を楽しむこと。
③思いわずらうこと。悲嘆にくれること。
「寂び」は、「荒 (さ) ぶ」に由来する語で、古びるところから。
①古くなって特有の趣が出る。古めかしい味わいがある。もの静かで趣がある。
②声に渋みが出る。声が低く太い。
【類義語】①茶道・俳諧などにおける美的理念の一。簡素の中に見いだされる清澄・閑寂な趣。中世以降に形成された美意識で、特に茶の湯で重視された。→寂 (さび)
②閑寂な生活を楽しむこと。
③思いわずらうこと。悲嘆にくれること。
「寂び」は、「荒 (さ) ぶ」に由来する語で、古びるところから。
①古くなって特有の趣が出る。古めかしい味わいがある。もの静かで趣がある。
②声に渋みが出る。声が低く太い。
・静寂閑雅
「侘び寂び」の使い方
健太くん。その流木はおしゃれね。
侘び寂びを感じるよね。床の間に飾ってもいいかも。
流木は、手を加えなくてもそのままでアートになるわね。
昔の人も流木を見て、同じように侘び寂びを感じたのか。
「侘び寂び」の例文
- 散り際の桜に侘び寂びを感じる。
- 外国人に侘び寂びとは何か聞かれたら、高野山にある金剛峯寺の蟠龍庭を見せるといい。
- アンティークには新品にはない侘び寂びがあっていい。
- 波や風に侵食された岩に侘び寂びを感じた。
- 侘び寂びを感じる古着が、また若者の間で人気である。
「侘び寂びの精神」とは?
「侘び寂び」を用いた表現の一つに「侘び寂びの精神(わびさびのせいしん)」があります。
「侘び寂びの精神」とは、茶道や俳諧などにおける美的理念の一つをいいます。
簡素の中に見いだされる清澄、閑寂な趣や味わいをいいます。
【例文】
- 侘び寂びの精神とは、本質的な美しさを表す語で、現代の日本人が忘れてしまった心のことだ。
- 枯山水のボードゲームで侘び寂びの精神を知る。