【言葉】
どぎまぎ
【意味】
不意をつかれて心が乱れるさま。
【語源・由来】
うろたえあわてるさまを表す擬態語。
【類義語】
・おたおた
・まごまご
・うろうろ
「どぎまぎ」の使い方
急に指名されてどぎまぎしたよ。
どぎまぎしなくていいように、予習をしておけばいいのよ。
先生は、もっと理解している人を指名すればいいのに、何だって僕みたいな分かっていない人間を指名するんだ。
わかっていないから危機感を持たせるために指名されるのよ。
「どぎまぎ」の例文
- わたくしは何といっていいかわからなくてどぎまぎしてしまいました。(宮沢賢治 ポラーノの広場)
- 憧れのともこちゃんに声をかけられどぎまぎした。
- この顔と目に魅せられて、返事をしなかった。どぎまぎしているのをひどく恥じたが、何も言うことができなかった。(ヘルマン・ヘッセ ガラス玉演戯 上)
- アンドレア・デル・サルト。その名前を、そっと胸のうちで誦してみて、笠井さんは、どぎまぎした。何も、浮んで来ないのだ。(太宰治 八十八夜)
- どぎまぎしながら健太くんは言い訳をした。
「どぎまぎ」と「あたふた」の違いは?
「どぎまぎ」に似ている語に「あたふた」があります。
「あたふた」とは、
①予期せぬ出来事に慌てて行動する。
②予期せぬ出来事に動転し、まごつくさま。まごまご。
という意味です。
「どぎまぎ」も「あたふた」も、擬態語です。
しかし「どぎまぎ」は、不意のことに心がどきどきし、右往左往するだけで何もしないさまをいいます。
対して「あたふた」は、予期せぬ出来事に慌てながらも、何かをするさまをいいます。