【言葉】
期せずして
【読み方】
きせずして
【意味】
当初から予想・予定したところではなくして。思いがけなく。偶然。
偶然に一致する場合に言う。
【類義語】
・思いがけず
・偶然に
「期せずして」の使い方
健太くん。次の生徒会長は任せたわよ。
何で僕が指名されるの?
現生徒会役員で後継者を考えていたんだけど、期せずして、みんな健太くんの名前をあげたの。
なにこれ。いやがらせ?
「期せずして」の例文
- 期せずしてともこちゃんと意見が一致した。
- 期せずして、図書室で健太くんと顔を合わせた。
- 期せずしてともこちゃんと再会した。
- 二人は、別な不安な生活に追われていることを、期せずして考え合せていた。(室生犀星 或る少女の死まで)
- 救いようのない暗いため息が、期せずしてふたりのくちびるをついて出た。(横溝正史 金田一耕助全集 金田一耕助ファイル3 )
「期せずして」と「図らずも」の違いは?
「期せずして」に似ている語に「図らずも(はからずも)」があります。
「図らずも」とは、「思いがけず。不意に。はからず。」という意味です。
「期せずして」も「図らずも」も、思いがけずという意味で使われます。
しかし「期せずして」は、期待していなかったという意味を含みます。
対して「図らずも」は、意図していなかったという意味を含みます。