【言葉】
蔑む
【読み方】
さげすむ
【意味】
他人を、自分より能力・人格の劣るもの、価値の低いものとみなす。見下げる。見くだす。
【類義語】
・嘲る
・見下す
・見くびる
・侮る
・見下げる
・卑しめる
・貶める
【対義語】
・敬う
・崇める
「蔑む」の使い方
フランスに行くと、アジア人というだけで蔑まれるんだって。
どんなにきれいな白い肌でも、同じ人間を蔑むようでは心は真っ黒よね。
どす黒いね。
そんな蔑む視線に負けることなく、アジア人として誇りをもって生きていきましょうよ。
「蔑む」の例文
- 私たちは無名の職人だからといって軽んじてはなりません。大勢の工人たちが作り得るものだからといって、蔑んではなりません。(柳宗悦 手仕事の日本)
- 俺の敵は今に世界の敵として蔑まれ憎まれる時がやがてくるのだ。(坂口安吾 吹雪物語)
- 同情しているのだろうか。それとも、「運がいい」ということ、そのものを蔑んでいるのだろうか。(重松清 疾走)
- 人と自分を比べて、自分を蔑むのは良くない傾向だ。
- 金持ちは、貧乏人を怠け者と蔑む。
「蔑む」と「見下す」の違いは?
「蔑む」に似ている語に「見下す」があります。
「見下す」とは、
①下の方を見る。みおろす。
②相手をばかにして見る。あなどりみる。見さげる。
という意味です。
「蔑む」も「見下す」も、相手を低く見てばかにすることをいいます。
しかし「蔑む」は、価値の低いものとしてばかにすることをいいます。
対して「見下す」は、自分の方が上だと思って相手を軽く見ることをいいます。