【言葉】
見越す
【読み方】
みこす
【意味】
①隔てている物の上を越して見る。
②将来のことを推しはかる。今後を見通す。予測する。
【類義語】
・推し量る
・察する
「見越す」の使い方
健太くんの家は大きいわね。
おじいちゃんが、将来を見越して大きな家を建てたんだって。
なのに今では三人しか住んでいないのね。
見誤ったよね。
「見越す」の例文
- それから見越す庭には、竹藪のほの暗い光りの中に、百合の花が、くつきりと白く咲いてゐる。(折口信夫 身毒丸)
- 誰しもどうして先を見越すことなんかできよう。(クリスティ 危機のエンドハウス)
- 想像力がないとアンに見越された老牧師のベントリイ氏は、十八年間エヴォンリーのその職についていた。(モンゴメリ 赤毛のアン)
- 交通渋滞を見越して早めに家を出る。
- 値上がりを見越してトイレットペーパーを買い占めた。
「見越す」と「見据える」の違いは?
「見越す」に似ている語に「見据える(みすえる)」があります。
「見据える」とは、
①じっと見つめる。
②本質・真相などを見定める。
という意味です。
「見越す」も「見据える」も、「将来を見越す」「将来を見据える」のように、未来のことについて考えるというニュアンスで使います。
しかし「見越す」は、元々は、隔てている物の上を越して見ることをいい、きっとそうなるだろうと予測することをいいます。
対して「見据える」は、元々は、じっと見つめることをいい、分析的な目でよく見ることをいいます。