【言葉】
お笑い草
【読み方】
おわらいぐさ
【意味】
物笑いの種となるような出来事。
【類義語】
・傑作
・いい面の皮
・お笑いごと
・笑いもの
「お笑い草」の使い方
健太くん。このお皿にあったケーキを食べたわね。
僕じゃないよ。
証拠はあがっているのよ。健太くんの生徒手帳が置いてあったもの。
そんなわかりやすい証拠を残していくなんてお笑い草じゃないか。いくら僕でもそんな馬鹿げたことはしないよ。
「お笑い草」の例文
- もっと冷静になって読めば、この手紙にはいろいろお笑い草があったろう。(ルソー 告白 下)
- なんだって、なんだって僕は自分の秘密を打ち明けて自分の気分を害するようなことをしてしまったのかなあ!あなた方から見ればこんなことはお笑い草だろうさ、あなた方の目を見ればわかりますよ。(ドストエフスキー カラマーゾフの兄弟)
- それは彼の仲間の風采や人柄ばかりでなく、その作品までがお笑い草になることだ。(モーム 月と六ペンス)
- ぼくらのほうが年をとっていて、利口だからとでもいうのだったらとんだお笑い草さ。(ゲーテ 若きウェルテルの悩み)
- とんだお笑い草だと自分で自分を皮肉ってみる。
「とんだお笑い草」「お笑い草ついでに」とは?
「お笑い草」を用いた表現に「とんだお笑い草」「お笑い草ついでに」があります。
「とんだお笑い草」とは?
「とんだお笑い草」とは、たいへんな、とんでもない物笑いの種という意味です。
【例文】
- ハリウッド俳優になって帰ってくると豪語したのに、何者にもなれなかったとはとんだお笑い草だ。
- 節約に節約を重ねて貯めたお金を詐欺師に奪われるとは、とんだお笑い草だ。
「お笑い草ついでに」とは?
「お笑い草ついでに」とは、物笑いの種になったついでに、物笑いの種になった機会に乗じてという意味です。
【例文】
- そうだ。お笑い草ついでに、今の懐を即席の詩に述べて見ようか。(中島敦 山月記)
自尊心が高いあまり虎になってしまった李陵が、本物の虎になって人間の言葉で話すことができなくなる前に詩をよもうと言う場面で述べた言葉。