「思いの外」の意味と使い方や例文!「意外」「案外」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
思いの外

【読み方】
おものほか

【意味】
予想と違って。意外。案外。

多く副詞的に。
【類義語】
・意外
・案外

【対義語】
・予想通り
・想定内

「思いの外」の使い方

健太
思いの外育児が大変だったようで、姉さんがノイローゼ気味なんだよ。
ともこ
個人差があるわよね。赤ちゃんの頃から大人しい子もいれば、感受性が強くてよく泣く子もいるわよね。
健太
その上、旦那さんから「家で赤ん坊と遊ぶだけなんだから楽だよな」って言われるんだって。
ともこ
そういうことを言う人は、大抵、社内で認められていなくて、使えない奴という烙印を押されている不憫な人が多いわよね。

「思いの外」の例文

  1. 練習所の隅で江利子は帳簿つけを始めたが、思いの外に時間がかかった。(東野圭吾 白夜行)
  2. 女の来ようは思いの外早い事も腹の立つほどおそい事もあった。(有島武郎 カインの末裔)
  3. それがために、最近の数ヶ月は思いの外に早く経ってしまった。(寺田寅彦 厄年と etc)
  4. 派手かと思ったが、試着してみると思いの外しっくりきた。
  5. 小学生のランドセルを持ってみたら思いの外重く、改善するべきだと感じた。

「思いの外」と「意外」「案外」との違いは?

思いの外」に似ている語に「意外(いがい)」「案外(あんがい)」があります。

「思いの外」と「意外」の違いは?

意外」とは、「考えていた状態と非常に違っていること。また、そのさま。」という意味です。

思いの外」も「意外」も、良い場合でも悪い場合でも、予想していたことと実際とが違っていることをいい、ほぼ同じ意味です。

「思いの外」と「案外」の違いは?

案外」とは、
①予想が外れること。思いがけないこと。また、そのさま。思いのほか。副詞的にも用いる。
②非常識で無礼なこと。また、そのさま。

という意味です。

思いの外」も「案外」も、良い場合でも悪い場合でも、予想していたことと実際とが違っていることをいいます。

しかし「案外」は、非常識で無礼なことという意味がある点が「思いの外」と違います。