「乾涸びる」の意味と使い方や例文!「干からびる」との違いは?(類義語・対義語)

【言葉】
乾涸びる

「干涸びる」とも書く。
【読み方】
ひからびる

【意味】
すっかりかわいて水分が無くなる。

【類義語】
・乾く
・乾燥
・干上がる
・かれる
・枯渇

【対義語】
・瑞々しい

「乾涸びる」の使い方

ともこ
健太くんの机の中から乾涸びたパンがたくさん出てきたわよ。
健太
給食のパンを持ち帰るのを忘れていたよ。
ともこ
梅雨時期だったらカビが生えて大変なことになっていたかもしれないわよ。
健太
乾燥した冬で良かったよ。

「乾涸びる」の例文

  1. ちょうど乾涸びた糒のようなもので一粒一粒に孤立しているのだから根ッから面白くないでしょう。(夏目漱石 道楽と職業)
  2. 突風が刈り入れのすんだ後の黄色く乾涸びた畑を渡って来て、まともにどっと吹きつけて来る。(ツルゲーネフ 猟人日記 下)
  3. 駅の手前の坂道を行く途中、咽が乾涸びて苦しいので、道の右手の農家の土間口にいた婆さんに「すみません、水を飲まして下さい」と声をかけた。(井伏鱒二 黒い雨)
  4. 冷蔵庫の奥で忘れられたミカンが乾涸びていた。
  5. 才能が乾涸びたのか、彼の作品に感動がなくなった。

「乾涸びる」と「干からびる」の違いは?

乾涸びる」は「干からびる」とも書きます。

しかし「乾涸びる」の「」を「」と読むのは常用漢字表に無い読み方、「」は、常用漢字表に無い漢字であるため、常用漢字表に載っている「干からびる」が使われるようになりました。