【言葉】
厚かましい
【読み方】
あつかましい
【意味】
行動や態度に慎みがない。ずうずうしく遠慮がない。
【類義語】
・図々しい
・ふてぶてしい
【対義語】
・しおらしい
「厚かましい」の使い方
ともこちゃん。お腹がすいたよ。何かないの?
急に押しかけてきて厚かましいなあ。
どうせ暇だったんでしょう?
手土産もなく押しかけてきて厚かましい。早く帰ればいいのに。
「厚かましい」の例文
- そして出すぎた厚かましい問いにでも答えるかのように頭をふりました。(ヘルマン・ヘッセ 漂泊の人)
- その上粋がっていて厚かましく、話をしていると腹が立つ相手だ。(畠中恵 おまけのこ)
- けれどもただ、不快に思われるほどの厚かましさでいつもその目を上げていた。(ヴィクトル・ユゴー レ・ミゼラブル)
- ニートは、親の経済力に厚かましく胡坐をかいている存在だ。
- 久しぶりに来てお金を貸せとは厚かましい。
「厚かましい」と「ずうずうしい」「おこがましい」との違いは?
「厚かましい」に似ている語に「ずうずうしい」「おこがましい」があります。
「厚かましい」と「ずうずうしい」の違いは?
「ずうずうしい」とは、「恥を知らない。厚かましい。」という意味です。
「厚かましい」も「ずうずうしい」も、迷惑であるかどうかなど考えず自分勝手で無遠慮であることをいい、ほぼ同じ意味です。
「厚かましい」と「おこがましい」の違いは?
「おこがましい」とは、
①身の程をわきまえない。差し出がましい。なまいきだ。
②いかにもばかばかしい。ばかげている。
「厚かましい」も「おこがましい」も、越えてはいけないラインを越えているさまをいいます。
しかし「厚かましい」は、無遠慮なことをいいます。
対して「おこがましい」は、身の程をわきまえないさまをいいます。