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「さしあたり」の意味(類義語)
【言葉】
さしあたり
この場合。今のところ。当面。さしせまって。突然。
未来のことは後回しにして、一番先にやるべきことに集中するってことやな。今この瞬間に必要なこと、それが「差し当たり」なんやな。
【類義語】
・当面
・突然
「さしあたり」の解説
「差し当たり」っていうのは、今すぐに、またはすぐ近くの未来に必要なことや、やらなければならないことを指す言葉だよ。
つまり、先のことはちょっと置いておいて、今直面していることや、すぐに対応すべきことに焦点を当てるときに使うんだ。
例えば、「差し当たり必要なものだけを買う」って言ったら、その人が今すぐに必要なものだけを買おうと思っていることを意味するよ。それは、その人が今のところや、当面の間、必要なものだけに焦点を当てているってことなんだ。
「さしあたり」の使い方
「さしあたり」の例文
- 叔父のところへ行けないとすると、さしあたりどこへ行くという的あてもない。(徳田秋声 新世帯)
- 土曜日彼はさしあたり必要のない冬服を質屋に持ってゆき、本を売った。(小林多喜二 雪の夜)
- しかし、さしあたりはこまかいことは言わないでおいたほうがいいだろう。(カフカ 審判)
- さしあたり、ともこちゃんと相談しなければならないことが三つある。
- さしあたり、100万円程都合してほしい。
「さしあたり」の文学作品などの用例
- ・・・に受けとることにし、差し当りは契約書と引き換えに三百円だけ貰ったので・・・ 芥川竜之介「温泉だより」
- ・・・ぞはおれの頭に無い。差し当りこの包みをどうにか処分しなくてはならない・・・ 著:ディモフオシップ 訳:森鴎外「襟」
- ・・・続ぐ余暇がないので、差し当り是丈を出版する事にした。 自分が既に雑誌・・・ 夏目漱石「『吾輩は猫である』上篇自序」
「さしあたり」と「ひとまず」「とりあえず」の違いを解説
「さしあたり」に似ている語に「ひとまず」「とりあえず」があります。
「さしあたり」と「ひとまず」の違いは?
「ひとまず」とは、「なにはともあれ。とにかく。とりあえず。」という意味です。
「さしあたり」は、当面、今のところという意味です。
対して「ひとまず」は、後のことは別にして、そこで一応の区切りをつけることをいいます。
対して、「ひとまず」は、現時点で一区切りをつけて、今後のことは後回しにするという意味があるんだよ。
わかりやすく言えば、「差し当たり」は先のことはともかく、今すぐやらなアカンこと、そして「ひとまず」は、一旦ここでストップ、後でまた考えるやつやな。
「さしあたり」と「とりあえず」の違いは?
「とりあえず」とは、取るべきものも取らずの意から、
①さしあたって。まず第一に。なにはさておき。
②たちまち。たちどころに。
という意味です。
「さしあたり」は、当面、今のところという意味です。
「とりあえず」は、本格的な処置は後にして、その場でできる範囲のことで緊急事態に対処することをいいます。
それと比べて、「とりあえず」という言葉は、まず最初に、他のことを一旦置いて取り組むべきこと、あるいはすぐに行動することを指すんだ。
「とりあえず」は、一旦他のことは置いて、まずこれからやるべきこと、またはすぐに行動することを言うんやな。ある程度似てるけど、ちょっと違うんやな。
つまり、とりあえず現在や直近のことを指す言葉なんだ。