「御免蒙る」の意味と使い方や例文!「御免被る」との違いは?(類義語)

【言葉】
御免蒙る

【読み方】
ごめんこうむる

【意味】
①相手の人や周囲の人々の許しを得る。
②相手の人の許しを得て退出する。
③ことわる。いやである。

【類義語】
・勘弁してもらう

「御免蒙る」の使い方

健太
そろそろ御免蒙るよ。
ともこ
もう少しいいじゃないの。
健太
犬の散歩の時間なんだよ。
ともこ
それは帰らないといけないわね。

「御免蒙る」の例文

  1. 脚本は固よりです。詳しく云うと、暇がかかるから、このくらいで御免蒙って先へ進みます。(夏目漱石 文芸の哲学的基礎)
  2. 八時から高砂族の民族舞踊ショウがあるというが、御免蒙ることにする。(阿川弘之 南蛮阿房列車)
  3. わたしはもう今日限り、あなたとも御つきあひは御免蒙りませう。(芥川竜之介 長崎小品)
  4. 食事会ならいいが、お酒を飲むなら御免蒙る
  5. 激から料理を食べてひどい目にあったので、あんな料理は御免蒙る

「御免蒙る」と「御免被る」の違いは?

ごめんこうむる」は、「御免蒙る」と漢字で書きます。

御免蒙る」の「蒙る」は、「被る」とも書くことができます。

蒙る」、「被る」は、「目上や強力なものの動作を身に受ける。いただく。また、身に降りかかるものとして受ける。」という意味です。

しかし「蒙る」は、「恩恵を蒙る」のように、良いことを身に受けるときに使われることが多いです。

対して「被る」は、「大損害を被る」のように、悪いことを身に受けるときに使われることが多いです。

なので、許可を頂く意では「御免蒙る」、いやであるの意では「御免被る」がふさわしいです。

辞書では「御免蒙る」の表記だけが記載されていることが多いです。