【言葉】
歯がゆい
【読み方】
はがゆい
【意味】
思うままにならないで心がいら立つ。
【語源・由来】
歯が痒くなって歯をかきむしってもどうしようもできないことから。
【類義語】
・じれったい
・もどかしい
【対義語】
・清々しい
「歯がゆい」の使い方
監督って、歯がゆい思いをすることが多いんでしょうね。
全員を思い通りに動かせるわけじゃないもんね。
選手が指示通りに動いても、相手の動き次第では思い通りに事が運ばないもんね。
歯がゆくて、僕だったら一日で禿げそうだな。
「歯がゆい」の例文
- 何故そんなことをしていねばならぬかと、私は時々自分を歯がゆく思う。(有島武郎 惜みなく愛は奪う)
- 生きている時は余りにもおだやかで、歯がゆいほどに思われた父であった。(三浦綾子 塩狩峠道ありき)
- 僕は余りに自分が臆病であり、そういう事に自信のないのを歯がゆく思った。(志賀直哉 小僧の神様・城の崎にて)
- 上司の言いなりになっている自分が歯がゆかった。
- 政府の不正を追及する質問をしないマスコミに歯がゆい思いをする。
「歯がゆい」と「もどかしい」の違いは?
「歯がゆい」に似ている語に「もどかしい」があります。
「もどかしい」とは、
①ぶつくさと非難したい気がする。様子や行為が不愉快である。
②思うようにならないで、気がもめる。歯がゆく思う。じれったい。
という意味です。
「歯がゆい」も「もどかしい」も、思うようにならずいらいらすることをいいます。
しかし「歯がゆい」は、進展が期待外れで、それを期待するだけの自分がじれったい、いらいらすることをいいます。
対して「もどかしい」は、急いでいるのに時間がかかっていらいらすることをいいます。