【言葉】
からっきし
【意味】
まったく。まるで。少しも。
あとに打消しの語、または否定的な表現を伴って用いる。
【類義語】・まったく
・まるで
・全然
「からっきし」の使い方
健太くん。あそこに有名なアイドルがいるわよ。
へえ。本当だ。大勢集まっているね。
健太くんはからっきし興味が無いの?
アイドルに興味は無いよ。スポーツ選手に会いたいな。
「からっきし」の例文
- 健太くんはサッカー一筋の人生だったので、サッカーのこと以外はからっきしだ。
- 君が行く先をちっとも言ってくれてないものだから、僕は、からっきし見当さえもつかないのさ。(カフカ アメリカ)
- あの男も推理のほうはからっきしだめだけれど、逮捕するだけなら信頼してまかせておける。(A・C・ドイル シャーロックホームズ全集 ボール箱)
- 人の名を覚えるのはからっきしだめだ。
- ともこちゃんは何でもできるミス・パーフェクトだが、料理はからっきしだ。
「からっきし」と「さっぱり」の違いは?
「からっきし」に似ている語に「さっぱり」があります。
「さっぱり」とは、
1⃣[副](スル)
①不快感やわだかまりなどが消えて気持ちのよいさま。すっきり。
②いやみのないさま。また、しつこくないさま。あっさり。
③あとに何も残らないさま。すっかり。
④(あとに否定を表す語を伴って)全然。まったく。
2⃣[形動]物事の状態が、非常に好ましくないさま。
という意味です。
「からっきし」も「さっぱり」も、否定を表す語を伴ってまったくという意味で使われます。
しかし「さっぱり」は、後に何も残らないこと、状態が非常に好ましくないさまをいう点が違います。