「気兼ね」の意味と使い方や例文!「遠慮」との違いは?(類義語)

【言葉】
気兼ね

【読み方】
きがね

【意味】
他人の思わくなどに気をつかうこと。遠慮。

【類義語】
・気遣い
・遠慮

「気兼ね」の使い方

健太
ともこちゃん。新幹線の窓から富士山が見えるよ。
ともこ
なんで声をひそめているの?
健太
寝ている乗客に気兼ねして声をひそめているんだよ。
ともこ
健太くんって、意外と気遣いの人だったのね。

「気兼ね」の例文

  1. それよりも、あんなにお金があるのなら、と、珠子は思う。父や母への気兼ねもなく、祖母と一緒の生活だってできる筈だ。(筒井康隆 わたしのグランパ)
  2. 気兼ねなくあなたと会えるのなら私は嬉しい。
  3. 気兼ねなく料理を食べられるようにと思って、角の衝立の向こうの席をとってあります。(上橋菜穂子 獣の奏者 外伝刹那)
  4. 生まれて初めて、誰に気兼ねをすることもなく、自分一人の自由な生活を送ることができるのだ。(村上春樹 1Q84 BOOK2)
  5. 気兼ねなく好きなだけお使いください。

「気兼ね」と「遠慮」の違いは?

気兼ね」に似ている語に「遠慮(えんりょ)」がります。

遠慮」とは、
①人に対して、言葉や行動を慎み控えること。
②辞退すること。また、ある場所から引き下がること。
③遠い将来のことを思慮に入れて、考えをめぐらすこと。遠謀。
④江戸時代、武士や僧に科した刑罰の一。軽い謹慎刑で、自宅での籠居 (ろうきょ) を命じたもの。夜間のひそかな外出は黙認された。

という意味です。

気兼ね」も「遠慮」も、気をつかうことをいいます。

しかし「気兼ね」は、他人に気をつかって「遠慮」することをいいます。

気兼ね」には、他人に気をつかうという意味がある点が違います。