「期せずして」の意味と使い方や例文!「図らずも」との違いは?(類義語)

【言葉】
期せずして

【読み方】
きせずして

【意味】
当初から予想・予定したところではなくして。思いがけなく。偶然。

偶然に一致する場合に言う。

【類義語】
・思いがけず
・偶然に

「期せずして」の使い方

ともこ
健太くん。次の生徒会長は任せたわよ。
健太
何で僕が指名されるの?
ともこ
現生徒会役員で後継者を考えていたんだけど、期せずして、みんな健太くんの名前をあげたの。
健太
なにこれ。いやがらせ?

「期せずして」の例文

  1. 期せずしてともこちゃんと意見が一致した。
  2. 期せずして、図書室で健太くんと顔を合わせた。
  3. 期せずしてともこちゃんと再会した。
  4. 二人は、別な不安な生活に追われていることを、期せずして考え合せていた。(室生犀星 或る少女の死まで)
  5. 救いようのない暗いため息が、期せずしてふたりのくちびるをついて出た。(横溝正史 金田一耕助全集 金田一耕助ファイル3 )

「期せずして」と「図らずも」の違いは?

期せずして」に似ている語に「図らずも(はからずも)」があります。

図らずも」とは、「思いがけず。不意に。はからず。」という意味です。

期せずして」も「図らずも」も、思いがけずという意味で使われます。

しかし「期せずして」は、期待していなかったという意味を含みます。

対して「図らずも」は、意図していなかったという意味を含みます。