【言葉】
奇しくも
【読み方】
くしくも
「きしくも」と読むのは誤り。
【意味】ふしぎにも。あやしくも。
【類義語】
・奇妙にも
・不思議な事に
「奇しくも」の使い方
健太くん。あの子と仲が良いわね。
奇しくも誕生日が同じなんだ。
へえ。すごいわね。
しかも隣の席で趣味も同じなんだ。運命的だよね。
「奇しくも」の例文
- 奇しくもまたここで健太くんと会った。
- 医者が居合わせたため、奇しくも一命をとりとめた。
- 日程は三泊四日。出発日は奇しくもあの事故の日だったが、誰もそのことには触れなかった。(東野圭吾 秘密)
- この作品は一八七九年から翌年にかけて発表され、奇しくも文豪の絶筆となった。(ドストエフスキー 地下生活者の手記)
- 奇しくも父が演じた役を僕が演じることになった。
「奇しくも」と「悔しくも」「図らずも」「惜しくも」との違いは?
「奇しくも」に似ている語に「悔しくも(くやしくも)」「図らずも(はからずも)」「惜しくも(おしくも)」があります。
「奇しくも」と「悔しくも」の違いは?
「悔しくも」は、悔しく歯がゆいことをいいます。
「奇しくも」は、ふしぎなことをいいます。
「悔しくも」は、悔しい気持ちをいいます
両語は似ていますが意味が違います。
「奇しくも」と「図らずも」の違いは?
「図らずも」は、「思いがけず。不意に。はからず。」という意味です。
「奇しくも」は、ふしぎなことをいいます。
「図らずも」は、思いがけなことをいいます。
両語は似ていますが意味が違います。
「奇しくも」と「惜しくも」の違いは?
「惜しくも」とは「残念、無念ながら。小差で。」という意味です。
「奇しくも」は、ふしぎなことをいいます。
「惜しくも」は、残念なことをいいます。
似ていますが両語の意味は違います。